ラップグループ KAKATO とアーティスト オオクボリュウによる、歌いながら読む絵本『まいにちたのしい』。
本書は、音楽やアートなどカルチャーに関心の高い層から注目されている、ラップグループ KAKATO (環ROYと鎮座DOPENESS) が文とリズムを担当しています。彼らは NHK Eテレ「デザインあ」での楽曲制作や、こども向けのラップワークショップの講師など幅広く活動しています。
絵は、数多くのミュージックビデオや、ミュージシャンのアートワーク、NHK Eテレ「デザインあ」のアニメーションをはじめ、雑誌や書籍の表紙なども多数手がける、アーティストのオオクボリュウさん。
『まいにちたのしい』が面白いのは、ラップのプロフェッショナルである KAKATO の独特な言葉遊びです。「ようよう たいよう さんさん おはよう」から、「ぐーぐー ぐっすり ずぅーずぅーずぅー」とねむるまで、いちにちを全力でかけぬける主人公が絵本を飛び出してくるようです。リズムと言葉が、イラストをいきいきと動かし、わたしたちをとても楽しい気分にさせてくれます。
そもそも絵本は、本の中でも黙読をあまりしない、音楽的なリズムを大切にしているもの。ラップ特有のことばとリズムの心地よさが、絵本にぴったり合い、声に出して読むのが楽しい1冊となっています。