ワンオペ育児へ

 10月末頃に山形鶴岡市へ家族旅行に行ったのですが、岩手に戻ってすぐ妻が入院(*コロナ感染ではありません)をしてしまいました。最初、妻が少し調子がおかしいということで病院に行った際は、大事に至るとは思ってすらいなかったのですが、検査を受けたその日に入院しなければいけないことに。こうした事態になるとは露程も思っていない私は、その後に待ち受けているワンオペ育児にすら思いが至らないほど気が動転していました。というのも、妻は身体を壊したり、風邪になること自体も珍しいタイプだったので、入院という急展開をにわかに信じることができなかったのです。
 しかし、入院が決まったその日、家に娘と二人で残されて、本当に現実として起こったことなのだと実感することになりました。これまで妻と一緒に分担しながらやってきたことをひとりで行うことになったからです。そして、これが長く続くということになれば様々な支障が出ることを冷静に考え始めました。これまで三人で暮らしていた時は、基本的に朝9時頃から夕方まで私は家で仕事に集中していましたが、それはその間、妻が料理を含む家事や娘の面倒をみてくれているから。一歳になったばかりの娘は年齢的にも誰かが傍にいなければいけない年頃 (動き回るので結構危ないし、甘えたい時期でもある)ですので、必然的に仕事に向かう時間が制限されてしまうことが予想されました。
 実際、ワンオペ育児をやってみて仕事ができる時間は、娘が眠っている時間しかないことがわかりました。つまり、午前と午後のお昼寝と夜の睡眠の時間です。お昼寝は少しずつ短くなっているので大体合わせて1、2時間ほど、夜は時間がありますが、翌朝、娘が結構早く起きるので(6時台)こちらも独身の時のように夜中まで仕事ということはできません。だから、どう頑張って一日3、4時間くらいしか仕事に充てることができず、短期間ならまだしも中長期になってくると、かなり苦しい状況に陥るだろうと、そう思ったのです。ちなみにまだ保育園には通わせていないので、そうした施設を利用することも難しい状況でした。さらに悪いことに初診で診断された妻の入院期間は、最初二週間ほどだったのですが、数日経過して一ヶ月から二ヶ月という診断が下されることになりました。
 結局、私たちがとった策は、娘をそれぞれの両親の元に1週間という期間を設けて交代で預けるということでした (私の実家の場合、私も一緒にそこで同居させてもらう)。この策をとって本当に助かっているので、似たような事態に陥ってしまった方々のために私なりに学んだことを記していきたいと思います。

 

私 (父親) の勤務形態 : 在宅
娘の年齢 : 1歳2ヶ月
保育園 : 通園なし
1、育児は誰かひとりでも、ほんの一瞬でも預けられる瞬間があるだけで助かる
お風呂に入る時やトイレに行く時、どうしても少しだけ手を借りたいことがあります。
特にお風呂は上がってから子どもに服を着せるまで、自分のことは後回しになるので(裸で数分作業することになる)、子どもを受け取って服を着せてくれる人がいるだけで本当に助かります。また、打ち合わせ(私の場合はオンラインミーティング)の時間だけでもみてくれる人がいると助かりますね。
2、両親や兄弟に子どもを馴させておく
私たちの娘の場合、一歳になるちょっと前くらいから人見知りが始まったのですが、妻の家族には頻繁に会って従兄弟にあたる子どもたちとも仲が良いので本当に助けられました。対して私の両親のところには一、二ヶ月に一度くらいのペースでしたので、もう少し頻繁に連れていき馴させておけば良かったと感じました。というのも最初、娘は祖父や祖母、伯父に警戒心を抱き、触ると泣いてしまうのです。一週間ほどで抱きかかえても問題ないようになりましたが、普段から馴させておけばよりスムーズに、お互いストレスなく同居がスタートできたかなと思います。また、可能な環境ならば、なるべく両親の近くで暮らしておくことも大切だと感じました。そのような意味では、東京から故郷に戻ってきて良かったと思えた瞬間でもありました。
3、子どもの食事など普段から知識を夫婦で共有しておく
食事に関してはワンオペ育児に突入して一番戸惑ったことかもしれません。料理は基本的に妻に任せっきりだったので、子どもが何を食べて良いのか、何を食べさせてはいけないのか、しっかり知識を共有しておくことが大切だと痛感しました。また、あまり良くないこともしれませんが、どうしてもワンオペ育児で料理が作れない場合は、生後9ヶ月頃からのレトルト食品も売っているので、困った時は利用するのも手かもしれません。
4、預けられる施設を探しておく
後で知ったのですが、保育園だけでなく一時的に預かってくれる施設が近くにあることを知りました。予約制で必ず預かってくれるとは限りませんが、そうした存在を知っているだけでも心の余裕ができます。使用するかどうか置いておいても普段から情報として得ておくと良いかと思います。

 

 様々な家族形態がある現代において全てがあてはまるということはないかもしれませんが、部分的でにでも何かの助けになれば嬉しいです。私たちはもうしばらくこの状況が続くので、ふたたび家族が揃うまで何か学びがあれば記事にしてみようと思っています。
(文 佐々木新)

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