「まいにちの子そだてべんとう」

 「まいにちの子そだてべんとう」は、アノニマ・スタジオから出版されている、良原リエさんの本です。
 本書はその名の通り、子育ての「おべんとう」がテーマとなっていて、毎日のレシピと子どもを育てることに対する言葉(気取った文章ではなく、良原リエさんの息子さんへ語りかけるのような文章が中心)によって構成されています。著者である良原リエさんは料理家ではなく、本職は音楽家。ジブリの映画「コクリコ坂から」や「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」をはじめ、コトリンゴなどの多くのアーティストと共演されてきた方です。
 良原リエさんは、2012年に子どもを出産してから、料理や庭、インテリア、子育てなど、自分の暮らし=ライフスタイルすべてを表現の場として広げてきました。子育てで忙しい中、その暮らしで感じたこと、日々実践してきたことを表現として楽しみながら社会へ発信する、その姿勢が何よりもまず素晴らしいことだと思います。
 そのような良原リエさんのおべんとうは、気負わず、手間ひまかけないものであり、子どもの心と体の成長を考えた、彩りとバランスのよさが特徴となっています。料理は野菜中心で、味付けはシンプル。見ているだけで、思わず「おいしそう」と声が出てしまいそうですね。
 素材や調味料にはこだわるけれど、手間ひまはかけない。だからこそ、毎日飽きずに作れるようなシンプルな調理になっています。また、食というものから子育ての日々のなかで見つけ、感じたエッセイも綴られていて、食という視点から子どもに対する親の視点が透けてみえてきます。
 ルーティンとして単調になりがちなおべんとうですが、本書を通じて、お母さん、お父さんに毎日の料理のアイデアやインスピレーションが生まれたら、子どもたちもきっとおべんとうの時間が楽しくなるのではないでしょうか

 
 

「まいにちの子そだてべんとう」
著者: 良原リエ
本体価格: 1500円(税別)
サイズ: 200×183×11mm
出版社: アノニマ・スタジオ
良原リエ
音楽家。アコーディオニスト、トイピアニスト、トイ楽器演奏家として、映画「コクリコ坂から」(スタジオジブリ)「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」(KADOKAWA)をはじめ、TV、CM、アニメ、ミュージカル、コトリンゴなど他アーティストとの演奏、制作に様々なジャンルで関わる。
2012年の出産後は、料理や庭、インテリア、子育てなど暮らしまわりが雑誌やWEBメディアで紹介され、ライフスタイルすべてが活動の場に。自身の暮らしや手づくりのものを紹介しているインスタグラムも人気。著者に『たのしい手づくり子そだて』(アノニマ・スタジオ)、『トイ楽器の本』(DU BOOKS)、『音楽家の台所』(コノハナブックス)など。
HP: tricolife.com
instagram ID: rieaccordion

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